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人工呼吸器による管理では、気管挿管や気管切開を行う侵襲型が一般的であるが、人工呼吸器関連肺炎などの合併症を起こす頻度も高い。
一方、非侵襲型は、導入時の調整に手間はかかるが、在宅での長期人工呼吸などに適している。
侵襲型の看護とは異なるため下記にまとめた。

●目的
換気補助療法は、疲労した呼吸筋の負担を軽減するため呼吸筋の休息効果が示唆される。
呼吸筋の休息は、肺機能・血液ガスの改善につながると考えられており、その結果、呼吸苦が軽減しセルフケア能力を向上させ、ひいてはQOLを改善することにつながる。

●方法
気管挿管や気管切開などで気道確保をすることなく、鼻マスクなどを用いて行う人工呼吸である。

●看護活動
人工呼吸器を装着するにあたり、患者および家族がいだいている不安を知り、セルフケア能力を向上させ、家庭生活、社会生活への復帰を支援し、さらに患者のQOLが向上すろことを目標として援助を行う。

①医師から説明されている人工呼吸についての目的、説明内容の理解度、不安や期待、受け入れについてアセスメントする。
同時に、家庭での生活状況、キーパーソン、住居などの状況について情報収集する。

②入院中に患者および家族などのキーパーソンに酸素療法の必要性とその効果について説明する。
鼻マスクであれば人工呼吸器を装着していても会話も食事も可能であることなど具体的に説明し、不安の軽減をはかる。

③導入直後は、呼吸器と呼吸があわず息苦しさを訴えることがあるため、治療が中断しないように支援する。

④マスクは顔にきちんと適合し、周囲から空気がもれていないかを確認・調整する。
また、マスクの圧迫により皮膚トラブルが生じないよう予防方法について説明する。

⑤口渇、眼の乾燥、腹部膨満感といった症状の出現の可能性について説明する。

⑥患者および家族などのキーパーソンに同席してもらい、具体的な使用方法(マスクの組み立て・装着、人工呼吸器の取り扱い方、フィルターの交換、加温・加湿器の水の補給、回路交換)、注意点などについて説明する。
退院までに、患者および家族が実際に取り扱いができるようにする。

⑦パルスオキシメーターを用い、エネルギー消費を必要とする活動時(食事、排泄、整容・清潔など)、安静時など活動状況に応じた酸素飽和度SaO₂を測定し、呼吸数、自覚症状が比較できるように指導し、呼吸苦への対処方法について指導する。

⑧定期的な外来受診、呼吸不全徴候出現時や急性増悪時、人工呼吸器のトラブル時などの連絡先、対処方法について確認する。
必要時には社会資源の導入について説明する。