Pocket

症状:発熱・咳嗽・呼吸困難を主症状とし、胸部聴診で肺への浸潤を示す不連続性ラ音もしくは呼吸音の減弱が聴取される。
ただし、ウイルス性肺炎・マイコプラズマ性肺炎のなかには胸部所見がない場合がある。

病態:肺炎に羅患すると、肺胞腔へ空気が十分にはいらず肺胞低換気をきたす。
広範になるとPaO2の低下、PaCO2の上昇がおこり、その結果として不穏状態、努力性呼吸を呈し、さらに進行するとチアノーゼが出現する。
また分泌物を除去するための呼吸運動である咳嗽はほとんど必発である。
肺炎に併発するのは気道のびらんであるが、その結果としてときに胸痛・血たんをきたす場合がある。気道の狭小化をきたすことにより喘鳴を伴う場合があるが、ウイルス性肺炎で多い。
肺血管病変が広範に及んだ場合は、ショック・虚脱を呈する。

治療:病態により輸液療法・酸素療法を行う。
重症例では気道確保を行い、ステロイド剤の投与、ショック・心不全があればジキタリス、カテコールアミンの投与を開始する。
呼吸不全を伴った急性肺炎でのPaO2の低下は、肺胞壁の著名な腫脹および肺胞腔内への滲出物充満による。
ステロイド剤はこれら肺胞壁の炎症性肥厚あるいは滲出を抑制し、呼吸不全の早期離脱を促進するとされている。

急性期の看護
観察:呼吸困難を伴うような重篤な場合もあり、継続的で綿密な観察が必要となる。
発熱を伴うことが多く、熱型の観察とともに、悪感戦慄・全身倦怠感・頭痛・四肢痛などの随伴症状を観察する。
呼吸状態では、呼吸数の上昇に注目し、咳嗽・喘鳴などの症状の有無、陥没呼吸・肩呼吸・鼻翼呼吸などの努力呼吸の有無、顔色・口唇チアノーゼの有無を観察する。