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≪必要物品≫
歯ブラシ、歯磨き剤、コップ、ストローまたは吸い呑み、ガーグルベースン、水、リップクリーム、綿棒、捲綿子、スポンジスワブ(介助時:開口器、バイトブロック、吸引用具一式、防水布、懐中電灯、未滅菌手袋、タオル、含嗽水)、使用薬品
必要時:イソジン薬、10倍希釈オキシドール水

≪歯ブラシによる口腔ケア≫
1)必要物品
歯ブラシ、歯磨き紛、スポンジブラシ、水、ガーグルベース、タオル、デイスポザブル手袋、舌圧子、ペンライト、歯科用ミラー、デンクルフロス、歯間ブラシ、吸引器など。

2)実施の手順
①口腔ケアの目的・方法などを十分に説明し、同意を得る。
②口の中を他者に見られることに抵抗感がある場合もある。必要時、カーテンなどでプライバシーを守る。
③誤嚥防止のために、可能な限り坐位で行う。座位がとれない場合は、側臥位もしくは30~45°にギャッチアップし、顔を横に向ける。
④首周りおよび顎の下にタオルを置く。
⑤口腔内の観察を行う。観察しにくい場所は、ライトやデンタルミラーを用いる。
⑥口腔内を軽くすすぐ。
⑦歯ブラシに歯磨き剤を少量つけ、磨いていく。状態に適した磨き方を行う。
(ア)スクラッビング法:歯面、咬合面、歯頚部の清掃を行う磨き方。歯ブラシを歯と歯肉の垂直に当て、小刻みに前後に動かす。
(イ)バス法:歯頭部、歯肉溝の歯垢を除去する。歯肉マッサージにも効果がある。
歯肉の境目に45°の角度で歯ブラシを当て、軽く圧迫しながら振動させる。
⑧磨き残しがないように、一定の順序で磨いていく。強さは患者に応じて調節する。
開口状態を保つのが困難な時は、口角鉤やバイトブロックを用いる。
⑨下ブラシで舌を清掃する。
⑩デンタルフロス、歯間ブラシで歯間を清掃する。
⑪含嗽する。歯磨き剤が残らないように十分にすすぐ。
1回の洗口量は約20mlとし、頬 をふくらませて「ぶくぶく」と含嗽してもらう。
⑫臥位で含嗽水を吐き出す時は、患者の顔を手前側に向け、ガーグルベースを口角の少し下にあてる。
口角から静かに水を吐き出してもらう。
口周囲についた水分を速やかに押さえ拭する。
⑬自力で含嗽ができないときは、デイスポーザブルの排唾管で吸引しながら、口腔内洗浄を行う場合もある。
⑭顔を清拭し、必要時口唇にリップクリームを塗布する。体位を整え、患者の観察を行う。

≪口腔内清拭≫
1)必要物品
デイスポーザブルのスポンジブラシあるいは綿棒、コップ。

2)実施の手順
①スポンジブラシは必ず湿らせて使う。誤嚥の危険のある人は、水をよく絞る。
②適度な力を入れながら、歯・舌、頬部粘膜などをむらなく清拭していく。汚れたら洗浄するか交換する

≪洗口液≫
1)洗口液の種顆と目的
・水やぬるま湯、レモン水の他に、緑茶やウーロン茶を用いる。
緑茶・ウーロン茶に含まれるカテキンは抗菌作用があり、口臭・う歯・歯周病予防に役立つ。
・口腔内の消毒や炎症予防を・目的として含嗽・洗口薬を用いる。
・主な含吸・洗口薬:アズレン(アズノール、含嗽用ハチアズレ)、ポビドンヨード(イソジンガーグル)、塩化ベンゼトニウム(ネオステリングリーン)。

2)実施の手順
①洗口液を1回につき20ml程度口に含む。頬を膨らませて「ぶくぶく」と音をさせてうがいをする。
②洗口液がきれいになるまで「ぶくぶく」うがいを繰り返す。
③最後に「がらがら」うがいを行い、咽頭部をきれいにする。
④ややうつむいた姿勢でうがいをするとむせを予防できる。むせが繰り返し起きる時はうがいの方法を変えるか中止する。

≪義歯の取り扱い≫
①義歯を取りはずす。
②口腔の清潔を保つために、うがいをするか、または軟らかいブラシで歯肉、残っている歯をブラッシングしてもらう。
③義歯は歯ブラシをかけながら、歯槽前堤部、口蓋部の床の表裏を流水下で洗浄し、落ちにくい汚れのときは、中性洗浄剤を使用する。部分床義歯の金具(クラスプ)や義歯の材料(レジン)は変形しやすいため、注意して洗う。
⑤歯の材料であるレジンは、吸水性があるため、保管する場合は乾燥しないように水または義歯洗浄剤を入れた保存容器に入れておく。

≪参考文献≫
看護技術プラクティス 監修 竹尾惠子  株式会社 学習研究社