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≪どのような処置か≫
●大腿動脈からバルーンカテーテルをX線透視下に冠動脈に挿入し、狭窄部位に到達させてバルーンをふくらませる。
狭窄部位は開大し、冠動脈の血行は改善される(図1)。

●PTCA自体は2時間ほどで終了するが、経過観察のため、処置翌日までCCUに入室する。

≪処置の目的≫
●狭心症など、冠動脈の閉鎖性疾患の治療

≪検査前に済ませておくこと≫
●担当医師が、患者・家族に処置の必要性・方法・合併症の可能性などを説明し承諾書を得る。
●必要物品を準備する(表1)
・血管造影検査伝票とPTCAセット予約伝票を、中滅材に提出する。
●前日のうちに、両鼠経部から下腹部、大腿部にかけて剃毛する。
・心電図の電極を装着するため、必要に応じて胸部、両足関節の内側も剃毛する。
●剃毛が終わったら、入浴(患者の安静度に応じてシャワー浴または清拭の場合もある)をしてもらう。
●両足背動脈の拍動触知部位をマーキングしておく。
・検査後に下肢に血栓塞栓症が起こる場合があるため、末梢動脈の触知の不可、拍動の強弱などを、術前後で比較するために行なう。
●術前の食事を制限することを説明し、理解を得る。
・午前中に行なう場合:前日の夕食までとし、19~20時から点滴を行なう。処置当日は朝食を抜く。
・午後に行なう場合:当日の朝食をとったら、10時から点滴を行なう。昼食は抜く。
●点滴は、通常18~20Gの留置針をも用い、左下肢から行なう。
●あらかじめ水やウーロン茶を摂取するよう促す。
・PTCAでは造影剤を大量に使用するため、術後、体内の造影剤がすみやかに尿中に排泄されるよう、あらかじめ利尿を促しておく。
●内服薬の服用は、処置を午前・午後のどちらに行なう場合でも通常どおりとする。
・ただし、服用を一時中止してもらう薬剤(例えば抗凝固薬、血糖降下剤など)もあるので、患者に服薬中の薬剤を確認し、医師の指示を得る。
●患者は、処置に伴う痛みや心臓へに侵襲に対する不安を抱き、緊張していることが多い。
術前オリエンテーションには十分な時間をかけ、不安や疑問に納得できるように説明し、患者ができるだけ緊張の少ない状態でPTCAに臨めるよう対処することができる。